みねらる備忘録

人生についての徒然・・・(2016/12~他ブログから引越し)

meets the MOVIEs 1「借りぐらしのアリエッティ」

借りぐらしのアリエッティ
公式サイト

えーと、見てきました。

借りぐらしのアリエッティ」とは
メアリー・ノートンファンタジー小説床下の小人たち(原題:The Borrowers)』が原作となる、
ジブリのアニメ映画です。

あらすじ**

14歳の小人の少女・アリエッティは、郊外にある古い屋敷の床下で、人間の生活品を借りながら、両親と密かに慎ましく暮らしていた。しかし、彼女らは人間に見られてはいけないという掟があった。そんなある日、その屋敷に引越してきた病を患った少年・翔に自分の姿を見られてしまい…。


以下ネタバレと共に感想…↓

とてもコンパクトな映画。長さも、話も、スケールの大きさも…。
アリエッティたち「小人」が主人公なワケなので、そうなるのも当たり前だなーと思うのです。

*ストーリーについて
小人達の生活(「借りぐらし」のシステム)はきちんと説明されてて解りました。
ただ、人間に見つかってはいけない理由がやはり小人的で短絡的というか…。
「危ないものには近寄るな」精神が宿る民なのですね、なるほど。

アリエッティはその中でも異端児(笑)だったために、人間の少年(翔)と交流しようとした…
という訳でもない。
アリエッティは好奇心旺盛だけど、ちゃんと人間と小人の「壁」を理解していて、翔との交流は
最小限に抑えている。だからこそ、翔とアリエッティが一緒に居る場面がとても貴重なものに見えて
ほほえましくなってしまうと思うのです。

家政婦にお母さんが囚われてしまったときも、翔が「一緒に探そう」と手を差し伸べてくれなければ
きっと「小人にとって脅威な人間」の餌食になっていたと思うけど、それを壊れそうな心臓を抑えて
獅子奮迅し(気持ち的な意味で。)母親の救助に成功したことが、ラストのアリエッティの心を
ちょっとだけ動かしたのかなーと思います。

*音楽について
音楽は良かったと思います。セシル・コルベルさんのケルト音楽が、世界観にキッチリ合ってました。
それよりも「ほぅほぅ」と思ったのは効果音。素人的に言うと、明らかに音が「デカイ」。
あー、まぁ小人達が聞くのはこんな感じだろうな。と思うほど、ホラーに近い響きぶり。
小人が通路にしている隙間や穴といった閉鎖空間から、広い空間や部屋に出た瞬間の「ドーン」と
空気の存在感みたいなものを感じる音響?というか…説明難しい。
もちろん、小人が住む空間では普通の音響なのだけど、あれ…自分が住んでる空間ってこんななんだ?
という面白再認識が出来ました。

*映像について
映像というか、概念の違う世界の描き方について
一番目に見えて気になったのは「水」の描き方。表面張力の描き方がハンパ無い。
もともとジブリ映画の最近の傾向は、涙の粒がえらくデカく描かれてることからも何となく解るんだけど。
千と千尋の神隠し」でハクにオニギリ貰った千尋の涙ったらハンパ無い。
日本のアニメは、感情の描き方がハンパ無い。
※大事なので3回目は大文字で言いました

あと、小人目線での「人間」達の挙動の演出。
「ゴゴゴゴゴゴゴ…」とか「ブワッ」とか、お前ジャイアントロボかよ!っていう位の挙動音。
でも、きっと空気の流れ方や風のあたり方も全然違うのだろうから、そういうのはあって当たり前か…。


■総合的な感想

・翔君は顔も雰囲気もイケメン
アリエッティは髪を下ろした方がかわいい
・今回もツンデレキャラがいる(見てのお楽しみ)
・映画にしなくてもいい程の長さ。子供でも楽しめる


以上。