みねらる備忘録

人生についての徒然・・・(2016/12~他ブログから引越し)

来シーズンに期待してもいいのかしら

またまたフィギュアスケート関連。

生島淳さんが「Namber WEB」で書いていらっしゃるコラム
生島淳のスポーツインテリジェンス源論”内2010年4月7日の記事が
正に!言いたい事だ!!!」と激!賛同致しましたので
この場を借りて、一部記事を引用させていただきます。

フィギュア現行採点法はやっぱり変!?
世界選手権のキム・ヨナ騒動を検証。

記事引用は以下から。↓

現状の採点システムにおいては、滑る前に順位が決まっている印象がぬぐえない。
キム・ヨナ陣営がオリンピックで金メダルを獲得できたのは、現状の採点が求めている
ものに対して完璧な準備を行い、模範解答を示したからである。それは完璧な模範解答だった。
オリンピックでの高得点は、コーチ、振付師の戦略の勝利とも言える。コーチたちは審判と
コミュニケーションを取り、プログラムの手直しを図る。
コーチたちが持つノートには「2」やら「3」やら、「A」(アクセル)、「Lz」(ルッツ)などの
文字が並ぶ。
まるで高校で習う数学のようだが、計算式を使いながら最良のプログラムを作っていくのが
コーチたちの仕事になっている。

今のフィギュアは数学的なスポーツなのだ。

もちろん、キム・ヨナ自身がコーチたちの求めるものに応えるだけの能力を兼ね備えて
いたから金メダルを獲得できたのは間違いない。
間違えないでいただきたいのは、これは選手個人を責めているのではなく、あくまで
採点システムに問題があるということだ。


…つまり、難しい技に挑戦するよりも、コンビネーションジャンプを上手く飛んだ方が
点に繋がるということですね。
それを、精密にこなして勝利を得たのがキム・ヨナ選手ということです。
彼女はそのように演技し、技術を磨き、今の状態を得るために…どれだけの練習を詰んだんでしょう。
大変だったと思います…。

点の取れるプログラムを作成すること=スポーツにおいて、戦略を立てること
に似ていますね。
…っていうか、つまりそういうことなのでしょうね…。
でも、ひとつ疑問というか改善して欲しい点が。コラム内に同意見が書かれていました。


難易度の高い技に挑戦すること、それを奨励する採点システムであって欲しいと思う。
なぜならフィギュアスケートは、純然たるスポーツだからだ。

競技面の方に視点を移すと、世界選手権の採点表を見ていて気づいたのは、キム・ヨナ
プログラムの冒頭に大きく点を稼ぐ技を持ってきていることだった。おそらく体の
フレッシュな時点で、基礎点に加えて加点を確実に稼ごうという戦略だったのだろう。
対する浅田はトリプル・アクセルを前半に持ってきているが、なにせ基礎点が
コンビネーション・ジャンプに及ばない不運と、加点がキム・ヨナに比べて少なかった。

フィギュアスケートの一筋縄でいかないところは、オリンピックや世界選手権は
一発勝負ではなく、シーズンを通して、どんなプログラムを作るのか、どれくらいの技を
どれほどの確率で成功させられるのか、時間をかけて審判団にプレゼンテーションしていく
スポーツだということだ。

その過程はやはり一年ほどかけて国家元首を選んでいく、アメリカ大統領選挙の仕組みと
相通ずる部分がある気がする。


その分、頑張っても報われない人が出て来たり
出来レース」なんて言われそうになったりしてしまうのではないでしょうか。
華麗に「ショー」を演じたい人は、プロスケーターになればいいのでは?
アスリート」と「ショーマン」を一緒にしてはいけないと思います。
採点方法に「芸術点」というのがある以上、引き離せない問題かもしれないですが…
それにしたって、見ている観客側から疑問符が挙がるのも当然な2010シーズンでした。

そのあたりの金メダリストの荒川静香さんもコラムで言っていますが…

フィギュアスケートがスポーツのままでありますように。