みねらる備忘録

人生についての徒然・・・(2016/12~他ブログから引越し)

300

日曜洋画劇場「300」がやってたので、見てました。
公式サイト

いきなりガチ★ムチなスパルタ王(レオニダス)の腹筋に圧倒されつつ、何だかんだで
作品に引き込まれちゃいました…。
ウィキペディアで調べたんだけど、これってもう3年も前の映画なのね…。

で、この作品は紀元前480年頃のペルシア戦争テルモピュライの戦いを描いたものなのだけども
あくまで「映画=エンタテインメント」であって「事実=ドキュメンタリー」ではないということ。

フツーに見てしまうと、

あー?昔のペルシア軍勢多いいいいいいああああああ!!!とか
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スパルタ怖えええええええええええええ!!!!とか ※レオニダス王さんです
レオニダス

なってしまうんですけども(当時のスパルタは兵士教育というより拷問教育だったらしいのですが)
ハリウッド・マジック」にかかってしまうと

スパルタ人最強最高!ヒーハー!
…という映画になってしまうみたいです。
いや、エンターテインメントとしては面白いんですけど。

ペルシア軍側の「不死の軍団」
不死軍団

…忍者?
後ろには「×」印みたいに刀が縛ってあって、二刀流で戦ってました。
このあたりの演出具合もたぶん、ハリウッド的なものかと…。

歴史に敏感な世界の方々は、この「300」
ひとつの民族の文化、文明をねじ曲げ、侮辱するような映画
と揶揄しています。

ハリウッド(いわゆるアメリカ内エンタテインメント)では、そういうモノの制作そのものを
社会的立場で見ているのではなく、あくまで「映画」という創作モノとして捉えてるってことですよね。
そもそもの立場や考え方が違う人間同士が話し合いしたって、お互いの考えを理解し合わなければ
まずこういう問題の解決は難しいですね!

このページに、なんだか考えされらる言葉が載ってました。
引用させていただきますー。
IRIBラジオ日本語旧ページ
『ハリウッド映画300(スリーハンドレッド)―アメリカと、イラン人の文明の歪曲』

重要なことは、イラン人の古い文明が、このような愚かな映画一本で、けがされることなどない、ということです。

前後の文章をすっ飛ばして、この文章はとても同意できます。
「映画」は「表現の自由」の産物であり、長く続いた文明や、紛れもない真実を侵略しえるものではないのです。
そもそも、「300」は歴史映画ではないんです。映画製作関係者もそう言ってるのだけども、敏感な宗教問題に
引っかかっちゃってるが為にちょっと煽ってる感があるのです。
それはちょっと、悲しいです。

…こういう記事を見ると、つくづく「日本人で良かったーーーーー」と思うのであります。
八百万の神ばんざい。


まぁ多分不可能ですが、全人類が純粋にどんな映画も楽しんで観覧できる日が来ますように!